シークレット・シェアリング～同居人は先輩社員～

「俺はもともと、『シーナ』の商品がダイスキだった。だから、こうして『シーナ』の社員として働けるコトを誇りに思ってる」



「・・・」



自分本位で傲慢だけど。



佐久間さんは自分の仕事に誇りを持ち、やり甲斐を見出している。


少し、羨ましい。



「行くぞ」


私は腕を掴まれて、急かされた。



「どうして、社内では愛想悪いんですか?もっと、営業の時みたいに愛想すれば、印象だって良くなるし、変なあだ名付けられなくて済むのに」


「ん、あ…それは、夜の仕事がバレない為…まぁー女子社員たちとの折り合いはもともと、悪いし…いいじゃん…そんなコト、俺…別に気にしてないし」


「・・・」




夜の仕事のカモフラージュか…。
なら、仕方がない。


「お前…俺の副業、バラすなよ！バレたら、クビだから…バラしたら、襲うぞ」

「ええ～っ！？」