シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~
佐久間さんは踵を返して、商談室の方に行ってしまった。



私はファイルを開き、中身を確認。



分からないコトがあり、佐久間さんを追いかける。



「!?」


取引先の相手に愛想良く笑う佐久間さんの横顔が見えた。



「いらしゃいませ。村上様」



私には見せてくれない優しい微笑み。

唯の、営業スマイルだけど。



少し位、私にも優しい笑顔を見せて欲しい。


大きな観葉植物のカポックの影から、佐久間さんを見つめた。


彼は取引先相手と共に商談室へと消えていった。





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