シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~
「今夜は仕事がある…」



「そう~残念…」



夕利は玄関先で部屋の中には入らず、帰ってしまった。



残された私はすっごく気まずい。



「・・・最悪だ…」


リビングの腰を下ろして、項垂れる佐久間さん。



普段の自信に満ちた、上から目線のエゴイストの佐久間さんはどこにもいない。



「ゴメンなさい・・・。何も知らなくて…」


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