シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~
「・・・」
自分よりも力の強いと思う女にはどうしても、弱気になってしまう。
目に見えない鎖で、身体が拘束されているかのように、動けなくなり、息が苦しくなる。
長年、母親の絶対的な支配下に置かれたコトから来る呪縛が原因。
気分も悪くなり、動悸が激しくなり、息が出来ない。
最近、起こらなかった発作が起き始めた。
「サクヤ…顔色、悪いわよ」
「…さ、先に出てくれ」
俺は彼女を先に会議室の外に出した。
俺は壁に凭れて、息を整える。
母親は薬物中毒でとっくに死んでるけど、今も…俺は母親の呪縛に苦しんでいた。
長谷田がいなくなったコトで、発作はおさまった。
課に戻ろうと会議室を出て、エレベーターに乗り込む。
長谷田との行為で滲んだ汗はひいていたが、発作で滲ませた冷や汗はまだ、ひいてなかった。
俺の汗と共に彼女の甘い華の香水の残り香が、上着から匂う。
気にはならない程度の匂いでホッと吐息。
隣に座る珠希には知られたくない。
俺は珠希に後ろめたさを感じていた。
俺は本当にどうかしているーーー・・・
俺にとって珠希はどんな存在なのか、分からない。
自分よりも力の強いと思う女にはどうしても、弱気になってしまう。
目に見えない鎖で、身体が拘束されているかのように、動けなくなり、息が苦しくなる。
長年、母親の絶対的な支配下に置かれたコトから来る呪縛が原因。
気分も悪くなり、動悸が激しくなり、息が出来ない。
最近、起こらなかった発作が起き始めた。
「サクヤ…顔色、悪いわよ」
「…さ、先に出てくれ」
俺は彼女を先に会議室の外に出した。
俺は壁に凭れて、息を整える。
母親は薬物中毒でとっくに死んでるけど、今も…俺は母親の呪縛に苦しんでいた。
長谷田がいなくなったコトで、発作はおさまった。
課に戻ろうと会議室を出て、エレベーターに乗り込む。
長谷田との行為で滲んだ汗はひいていたが、発作で滲ませた冷や汗はまだ、ひいてなかった。
俺の汗と共に彼女の甘い華の香水の残り香が、上着から匂う。
気にはならない程度の匂いでホッと吐息。
隣に座る珠希には知られたくない。
俺は珠希に後ろめたさを感じていた。
俺は本当にどうかしているーーー・・・
俺にとって珠希はどんな存在なのか、分からない。