シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~
Chapter14 見えない心の傷

~珠希side~

洗面所の前で着ていた長Tを脱ぐ佐久間さん。






肩から背中にかけて、酷い火傷の傷跡が、私に視界に飛び込んできた。



「んっ!?」


佐久間さんは長Tを全て脱いで、振り返る。



「ネクタイピン…渡そうと思って・・・」


私は背を向けて、言葉を紡ぐ。



「ネクタイピン?」


「うん…夕利から預かったの…」



「・・・そうか」




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