シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~
実の母親に熱湯をかけられ出来た火傷の傷跡。



私に呟く佐久間さんの声は切なそうに聞こえた。



火傷の傷と共に心にも傷を負ったような様相。



唯の同居人の私にはこれ以上、立ち入れない聖域。



今のエゴイストの彼を作った原因が、垣間見えた。



私は彼の部屋のデスクにネクタイピンを置く。


普段は入れない彼のプライベートルーム。



片付けが苦手だと言って、掃除を手伝わないけど、佐久間さんの部屋はキレイに片付けられていた。









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