シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~
私は人に愛を教える程、経験なんてない。




彼のトラウマを癒せる自信もない。



「風邪でも引いたのか?」



「別に・・・」



私は仰向けに転がり、視線を泳がせながら、彼と会話を交わす。



佐久間さんの顔をまともに見れない。
今の彼の優しい瞳を見ると、余計にキモチが傾く。


スキになっちゃう・・・


私の心を惑わす瞳を必死に見ないようにしていた。




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