シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~
お互いの部屋で支度して、リビングで最終チェック。



「いいんじゃない?」


「そう?」


出勤時に着るよりも派手めのスーツとネクタイの色。
前髪を横流しにして、畏まった雰囲気を醸し出す。


「アクセサリー…あったんだ」


「え、あ…うん」



郁弥は細長い緋色のジュエリーケースを私に渡す。


「何これ?」


「珠希に俺からの初めてのプレゼント」



「・・・」
私はケースを開いた。







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