シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~
郁弥は私を街に連れ出した。



何の予定も立ててない行き当たりばったりのデート。



どんよりした鉛色の冬の空と同じ私の心に、郁弥は太陽の光を照らす。





いつもよりもはしゃぐ郁弥。


----私の為に無理をしている。


川元さんとのコトを忘れさせようと必死になっていた。



彼の優しさが私には心苦しい。


彼のスキなインテリアショップに入った。


「この時計、いいなぁー」


店の壁に飾られたアンティック時計。


「いいねー」






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