シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~
翌日、俺は報復の第一歩を踏み出した。



「これを木曜日まで頼む。海塚」


「はい」


俺は隣の珠希に書類を渡す。



「コレは!!?」



「俺の大口の顧客受注の試算表だ…。大口ってコトはVIPだからな。間違えるなよ!」



「え、あ…」



「お前を信用して任せるんだ…。お前には自信が少し足りないぞ…。ちゃんと自分の仕事に自信を持て」



「あ、はい…」



俺は川元を見つめた。


俺から視線を逸らす川元。



来いよー。俺のワナに…


俺がお前を葬ってやるからーーー・・・


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