シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~
俺は右手でコートのポケットを探る。



しかし、今朝、忍ばせたはずのバタフライナイフがない。



どこかで落としたらしい。


その隙に俺はもう一発、川元のパンチを食らって、フロアに倒れ込む。



ナイフを落とすなんて、すげぇカッコ悪い。



俺は川元を殺すために、ワナを仕掛けて、ここに来たのに。



「でも、ここでクビになるのはゴメンだ…」



俺も立ち上がって、川元に殴りかかる。


互いの積み重なった負の感情を爆発させた。


乱闘を繰り返して、みんなのデスクはめちゃくちゃ。



俺は自分のデスクのペン立てに入れていたカッターナイフを手にした。



「俺を殺す気か?」


「そうだ・・・」




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