シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~
6時前だと言うのに冬の朝はまだ、明けきれていない。



紫かかった夜明け前の空を二人で窓越しから眺める。



「・・川元さんが私のPCを無断で、改竄していた。郁弥…どうして事前に予測出来たの?」



「お前に渡したデータはダミー…。前から無断で俺のPCを探るヤツがいたんだ。川元だと俺は分かっていたけど。部長に相談して、ダミーのデータを作成して探り出すコトにした…ワナを張ったんだ」



「ねぇーこのナイフは…郁弥のナイフ?」


私はバックから、バタフライナイフを取り出した。



「そうだ…」



「川元さんを・・・?」









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