シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~
LAST 社長の命令
~珠希side~
川元さんはクビ。
私と郁弥は社長室に呼ばれた。
初めて、顔を合わせる椎名珪(シイナケイ)社長。
両方の瞳の色が違うオッドアイの瞳が、私と郁弥を交互に見つめる。
社長の隣には、郁弥が新入社員時代、お世話になった先輩社員・今度…副社長に就任する椎名祐副社長が立っていた。
「先代の社長が作った社則、俺は頑なに守り今に至る…。でも…社内恋愛禁止と言うのは…今時…おかしいと俺も常々…思っていた。でも、君たちが謹慎処分を受け、それを不当だと訴訟を起こして、法廷闘争に持ち込めば…間違えなくウチが負ける…。理不尽な社則を社内にまかり通らせてしまい、処分された社員たちには申し訳がない」
椎名社長は自分を責めていた。
心の優しい人の痛みが分かる社長だった。
「祐が…副社長に就任する時に、社則も大幅に変更するつもりだ。もともと、佐久間君…君は桐生建設の桐生社長から…預かった大切な社員。でも、君は副業もしていたそうだな。副業の罰則は厳しいって理解しているだろ?佐久間君」
椎名社長は話を変え、『副業』のコトを言い始めた。
『社内恋愛禁止』よりも罰則の厳しい『副業』
「わかっています…覚悟はしています」
私と郁弥は社長室に呼ばれた。
初めて、顔を合わせる椎名珪(シイナケイ)社長。
両方の瞳の色が違うオッドアイの瞳が、私と郁弥を交互に見つめる。
社長の隣には、郁弥が新入社員時代、お世話になった先輩社員・今度…副社長に就任する椎名祐副社長が立っていた。
「先代の社長が作った社則、俺は頑なに守り今に至る…。でも…社内恋愛禁止と言うのは…今時…おかしいと俺も常々…思っていた。でも、君たちが謹慎処分を受け、それを不当だと訴訟を起こして、法廷闘争に持ち込めば…間違えなくウチが負ける…。理不尽な社則を社内にまかり通らせてしまい、処分された社員たちには申し訳がない」
椎名社長は自分を責めていた。
心の優しい人の痛みが分かる社長だった。
「祐が…副社長に就任する時に、社則も大幅に変更するつもりだ。もともと、佐久間君…君は桐生建設の桐生社長から…預かった大切な社員。でも、君は副業もしていたそうだな。副業の罰則は厳しいって理解しているだろ?佐久間君」
椎名社長は話を変え、『副業』のコトを言い始めた。
『社内恋愛禁止』よりも罰則の厳しい『副業』
「わかっています…覚悟はしています」