シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~
人目を忍び、控え室に入って来た郁弥。



私のウェディングドレス姿を見たくて、待ちきれずやって来た。



「珠希…」


私の前の立つ郁弥の姿はもちろん、タキシード。


「似合ってる…」


満足げな微笑みを投げて、私の顔を覆うベールを上げた。



「誓いのキスはまだだよ!?」


「リハーサルだ…」


「あと少し待てば…本番じゃん」



蝶ネクタイを緩め始める郁弥。



「キスじゃないの?」


「大声出すな…聞こえたら困る…」







そう言って、郁弥は私の唇を奪った。


二人で埋めるパズルのピースは全て幸せのピース。



    『シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~』


   END♥


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