シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~
珠希の出る会社説明会は午前、10時半から~



俺はエントランスで珠希と待ち合わせる。



俺が立っているとリクルートスーツを着た女性たちが頬をピンクに染めて、チラリと視線を向けてゆく。




俺は何くわぬ顔で、無視。
女に見られるコトに俺は慣れていた。



慌てた様相で珠希が俺の前に走り込んできた。



「ゴ、ゴメン…なさい・・・」



珠希は呼吸を整えるのも忘れて、息を切らせながら、俺に言葉を紡ぐ。



「早く…くれ」


俺は珠希を柱の影に連れ込む。



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