シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~
上司も佐久間さんみたいなエゴイストだったら、どうしようかと思ったけど。



心の優しそうな穏やかな人。



「海塚君…君…ウチの佐久間君とは知り合いみたいだね」


「はい…」


「彼…仕事はできるんだけど、営業補佐の女子社員とは折り合い悪くて…」


「はい」
胸に沸き立つ嫌な予感。


「君に双方の仲立ちもしてもらえたらなぁーと」

仕事のパートナーになってくれと言われたらヤだけど、仲立ちならいいかなー。

「ちなみに私は佐久間さんのアシスタントですか?」

「そんな風には聞いてないけど・・・」


よかった・・・
こき使われるのは目に見えてるし。


* * *


私は朝の朝礼で営業部の社員たちに紹介された。



皆が私を見つめているーーー・・・







「か、海塚た、珠希です…」


噛みながらも、自己紹介は出来た。


「・・・」


頭が真っ白になって、次の言葉が全く、出てこない。




















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