シークレット・シェアリング~同居人は先輩社員~
Chapter7 薔薇男はハリセンボン

~珠希side~

私は佐久間さんに渡されたファイルを開いて、目を通していた。


彼のせいで、私は皆から、佐久間さんのアシとして入ったんだと思われている。




周囲から聞こえてくる電話の音、PCのキーを叩く音。



隣に座る佐久間さんもノートPCを開いて、キーを叩いていた。



寡黙に仕事に打ち込む佐久間さんの横顔を私はチラ見。



黙っている本当に咲き誇る薔薇のようにキレイ。



「佐久間君…いいかしら?」


「!?」


佐久間さんは後ろを振り返った。



背後に立つのはキツめの顔の女子社員。


「海塚さんにお茶くみの仕方を教えたいんだけど」









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