【短】天使と悪魔のバレンタイン
男の子と話している内に、女の子の表情はちょっとずつ豊かになりました。


まだ男の子と会うのは2回目なのに、自然と張りつめていた気持ちがゆるむのです。


「もうこんな時間………帰らなきゃ」


楽しい時間はあっという間に過ぎ、女の子は帰らなきゃいけない事を思い出します。


男の子と別れる時、勇気を出して言ってみました。


「あの……また一緒に話す事、出来る………?」


今にも消えそうな小さな声で頼んだのに、男の子は聞き取ってくれた様です。


「ハイ。これから3日おきになら会えますよ」


「本当………っ!?」
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