【短】天使と悪魔のバレンタイン
そうして女の子は、3日ごとに初めて会った木の下で、男の子と会話する様になりました。


彼は女の子が言葉に詰まっても、急かしたりせずに待ってくれます。


女の子が怒っていると、フワフワと頭を撫でてくれたりもしました。


「大丈夫だって。気にしない気にしない」


男の子は交流を深める内に、最初の敬語が無くなっていました。


それもまた、女の子には、とっても嬉しい変化。


「じゃあまた3日後になーーー」


「じゃあねーーー」


男の子と別れてからまた会うまでの3日間も、女の子は幸せな気分で過ごしていました。
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