【短】天使と悪魔のバレンタイン
キッ!と男の子を睨みつけ、歯軋りします。


「最低……アンタなんか大嫌い!!」


自分はこの男の子に天使だという事を隠され続け、挙げ句の果てにはキスまでされた。


女の子の涙は、悲しみや怒り等が入り交じった切ない涙………


「さよなら!」


男の子を思い、頑張って作ったチョコレートを拾い上げ、女の子は帰ろうとしました。


ところが、また男の子が目に入った途端…………体中が石の様に固まりました。


「な………んで?」


女の子は自分の目を疑いました。


男の子の体が、スーーーッと消えかかっていたからです。
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