【短】天使と悪魔のバレンタイン
女の子はちょっとだけその男の子が気になりましたが、そのまま足を進めました。


スッ…と、男の子の傍を通った時。


「こんにちは」


いきなり優しい声がとんで来て、女の子はビックリしました。


誰もいないのに、一体今のは、誰の声?


「もしかして……」


女の子が木に寄りかかってる男の子を上から覗き込むと、眠っていたハズの男の子と目が合いました。


「ちょっと道に迷っちゃったんですけど、教えてくれませんか?」


男の子は立ち上がると、女の子にニッコリと微笑みかけました。


突然の驚きで、体が固まる女の子。
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