【短】天使と悪魔のバレンタイン
と、再び後ろから男の子の声が聞こえて来ました。


「また会いましょうね。3日後、さっきの木の下で待ってます」


「…へ………?」


女の子が振り返ると、男の子の姿はすでに見えなくなっていました。


周りにあるのは、緑色の葉っぱが生えてるたくさんの高い木だけ。


「また会おう……?3日後?」


なぜかその言葉が頭から離れないまま、女の子は自分の家に帰りました。


その間中ずっと、本当にあの言葉は男の子の本心なのか、女の子の心の中でグルグル回っていました。


家にたどり着き、キィ…と自宅のドアを開けます。
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