にょんさま。
|ω・)「にょー…」
姿だけは隠していたものの、忍の近くにいたにょんである。
にょんは物陰から(四季にあまり見ないでと言われたので、一応遠慮がちにだが)こっそりと忍について回っていたが、ぴこーんといいことを思いついた。
|ω・)「にょん♪(忍は指輪を気にしてるでし。にょんが忍の代わりに取ってこればいいんでし。にょん、忍に恩返しが出来るでしー♪)」
にょんはそーっと忍から離れ、すすす、と移動し始めた。
にょ?離れても大丈夫みたい?
不思議なことに目的が出来るとにょんは自由に動けるようになっていた。
(*゚▽゚*)「にょにょーん♪(ほぁ〜動けるでし♪やったでし♪にょん、指輪を探すでしー。ふぁいやー♪)」
うきうきしながら、にょんは走り出した。階段をまるい物体がつつつと走って行くのを見た生徒が、ぎょっとして何か叫んでいる。
にょんは慌てて地面に潜った。
(・ω・;)「にょー…(はうー。失敗失敗。忍が言うには驚かせちゃダメでし。忍みたいに落ち着いて行くでしー)」