にょんさま。



 ぷくぷくぷく

 こぽこぽこぽ



 12月の川はひんやりしていた。

(‖゚д゚)「にょー…(はわわわわー寒い!寒すぎるでし!)」

 しかも水の勢いも結構ある。

(‖゚д゚)「にょー…(水の上には浮かばないように!流されたらやばいでし!今度は凍死で死んじゃうでし!出来るだけ地面に潜りながら、水の中を観察しつつ!よし!)」



 こぽぽぽぽ

 ごぽぽぽぽ



 きら〜ん



 水の中で小さなものが光った。

(*゚▽゚*)「にょにょにょにょ〜ん♪(あったでし〜♪運命でし!)」

 忍の指輪だった。

 ぴょこっと指輪を巻き込んで、にょんは無事に川岸まであがってきた。

(‖゚д゚)「にょー…(はぁはぁ…。なかなかハード…。早くあったかいとこに行かないと…。む…。ちょっと待て)」

 忍から離れて自由に動けるようになったはいいものの。

(TдT)「にょにょにょにょーん!(にょん、帰り方がわからないでしー!忍のお家は何処ー!?)」

 にょんの叫びが虚しく北風にかき消されて行った。



     *



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