愛してる。
「……うん、ごめん」
「無理して、笑わなくていいよ…」
そんな重い空気のまま時間は過ぎた
「どうすんの、赤ちゃん……」
「……わかんない」
摩季が必死に言葉を選んでるのがわかって申し訳なくなった。
「………赤ちゃん、
あなたは、産まれてきたい…?」
なんて、問いかけても帰ってこないよね
「ママーっ
みいちゃん起きたーっ」
「ほんとだねー」
女の子とベビーカーにのる赤ちゃん
それにお母さん。
「………梓帆(シホ)ちゃん?」
「……紗月…?
うっそ、久しぶりっ」
お姉ちゃんの友達の妹でいつも妹同士遊んでた
っていうか遊んでもらってたに近いんだけど
あたしの5つ上だから……23?
「梓帆ちゃん、子どもいるの?」
「うん、まあね?
今から時間ある?」
「紅茶飲める?」
梓帆ちゃんの家
マンションの一室
「ありがと」
ミルクティを入れてくれた。