愛してる。



なんで…

なんでそんなこというの……


「皇雅は、悪くないじゃん。」
結局あたしは迷惑かけることしか
できないのかな



「……なあ。
それでも俺は紗月といたいって変?」

あたしの目をまっすぐみるからあたしは目がそらせなくなる


「………プロポーズみたいだよ。」
言ってて悲しくなったけど

「゙みたい゙じゃなくてそうだよ」


「…………へ…」

待って、頭がついていかない。



「こんなのらしくねえんだけどさ
紗月いねえとだめなんだわ。

俺が父親になれねえ……?」



嬉しくてかよくわかんないんだけど
ただ泣いた。

なんだろう、妊娠中はやっぱり情緒不安定なのかな。


「……それだけ。
いつでもいいから連絡待ってるな。」

あたしの頭をぽんぽんってして
皇雅は帰ってった


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