愛してる。
ソファに座る皇雅の足の間に
カーペットの上に座るとまだ濡れてる腰まである真っ黒な髪を乾かしてくれる
……いつもなら幸せなのにな
膝を抱えて座り、皇雅がいれてくれた暖かいココアを飲んだ
「もう連絡した?」
……忘れてた。
でもお母さんやお姉ちゃんの声きいたら
絶対泣いちゃうから。
【今日は摩季の家泊まるね】
そう嘘をついた。
「…した」
「今じゃん」
そいって笑ってくれた
「皇雅、気、つかわないでね。
いやだったら、別れる……から…。」
少し笑顔がひきつった
「そういうの言うの禁止な。
俺が好きなやつ以外付き合わないの
紗月がいちばん知ってんじゃん」
ちょっと怒ったように言った
「皇雅、」
あたしが振り返るとドライヤーの電源を切った
「…だきしめてもいい?」
そういったら優しく微笑んだ