愛してる。


「おいで」

そういってあたしを膝の上に座らせて後ろから抱きしめてくれる

もちろん嬉しいんだけど。
皇雅の顔が見れないのがやだ。


「皇雅、」

「ん?」


「…だいすき」


「知ってる」


いつもあたしに好きっていってくれないんだ。
でも遠回しに、不器用だけど好きって感じさせてくれる


「疲れた。寝よっ?」

前にまわされた皇雅の手を握りながら少し振り向いた


「ん。」

寝室のシングルベッドにふたりで並んで寝る

「昨日、お姉ちゃんがね……」
眠りにつくまでくだらない話をして眠りにつくまでずっと頭を撫でててくれた












夢の中にも
あの人たちがでてきて、恐怖心がかき乱されて何度も目が覚めた

眠りにつくのが怖かった。

でも皇雅は抱きしめてくれてたし
皇雅の寝顔がそばにあったから
あたしはまた皇雅にすりよってまた眠りにつくことができた



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