愛してる。



「……紗月、おはよ」

「………う、あっ遅刻!!」
真上を指す時計をみて慌てて起き上がる

「今日土曜」
そう言われて我に帰った。

……そっか、土曜だ

「どっかいく?」
ソファに座りコーヒーをのむ皇雅はなんだか色っぽい


「…皇雅といる」

あたし的にふたりきりがいいって意味


「ばか?」
そういってまたクスクスと笑う

「うるさいなっ
あ、でも……」

お姉ちゃんに言っときたいことがある。


「…ね、皇雅
土日の間、ここいてもいい?」

「いーけど
なんていうわけ?」

「…やっぱ今日お姉ちゃんとこいこ?」

真っ昼間にスウェットででかけるのは少し抵抗があったけど仕方ないし。



「出掛けてんじゃねーの?」
「今週末はだらだらしてるって言ってたから大丈夫」

すっぴんでスウェットだから皇雅の後ろに跨がって顔を皇雅の背中に埋めて隠れる


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