君に花束を・・・。
プロローグ




『なっちゃん、あげるよ』



優しい声、優しい手。
その手は毎回色んな色の花達を抱えている。



その花をあげるのが俺の楽しみで。



花の名前なんか知りもしないで。
花が示す意味も知らないで。



自分のそばにある綺麗な華が
見たくて、いつまでも見ていたくて。



『ありがとう』



       俺は今日も


        花を君に


         贈る。
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