本当に大切なもの
女の子は誰だって
好きな人に釣り合う可愛い自分でいたい、自信を持って隣を歩いたいと思う。
だから恋をして綺麗になる努力を積み重ねて、どんどん可愛くなっていく。
でも綺麗になることに必死になりすぎて、大切な目的を忘れてた。何のために可愛くなりたいと思った?誰のために努力した?
すれ違いなんて、ほんの些細なことがきっかけで。でも小さなことが重なって、どんどん溝が広がっていって。
――だからこそ、今度こそ本当に大切なものを見失わないように。大切な人を失わないように。
ある雪の降る夕方。
今度はひとりで本当に大切なものを探しに行くから。
見つけたら、もう一度君と。
雪解けのシーズンにぴったりな、ほろ苦く淡い青春の1ページそのものでした。
是非ご一読を。