*雪愛*-スノーラブ-




悠歌「なんで家出したの?」






父「華美ちゃんにも色々あったんだと思うよ…父ちゃんにもわからないけどな…」







悠歌「そっか…」








父「…よし!とにかく悠歌!今日はお手柄だな!母ちゃんにも言ってご馳走にしてもらおう!」







悠歌「うん!!」








俺はあの後、家に帰って母ちゃんに報告し、ご馳走にしてもらって上機嫌で眠りについた。







華美ちゃんを発見して数週間後






華美ちゃんが俺を訪ねてきた




ピンポーン!!!






母「はーい!!」







加村「こんにちは。わたくし、村崎家長女の世話人をしております、加村と申します。」







そう言って、加村という人は深々と頭を下げて挨拶した







加村「先日は華美様を発見してくださり、本当にありがとうございます。」






また頭を下げた






母「あっ…見つけたのはうちの息子なんですよ、悠歌!」






呼ばれた俺は起きたばかりで、目をこすりながら玄関に向かった







悠歌「…おはようございます」






お客さんに朝の挨拶をした







加村「おはようございます。この前は華美様を見つけてくれてありがとうございます。」







俺はお礼を言われたので少し照れた






加村「それでですね。華美様に説明をしたら、ぜひお友達になりたいと申されまして…」







そう言って少し後ろを向いた






すると、







華美「お…おはようございます」





華美ちゃんがいた







悠歌「お…おはよう」







華美ちゃんは恥ずかしそうにしながら
「お友達になってください」
と言った







俺は迷わずに
「うん!!」
と返した






それからすぐ遊ぶことになってまた雪山に行った







世話人の加村さんは心配していたが、俺の家で待機していることにして承諾してくれた







華美「すごく白いね!私、雪が好きになった!」







悠歌「俺は毎日ここで遊んでるけど、華美ちゃんはどこで遊んでるの?」







華美「私は…遊んだことなんてないの…いつもピアノとお花とお勉強…」







悠歌「全然?」







俺がそう聞くと悲しそうに「うん」と言った




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