君と僕の関係 ~ St. Valentine's Day ~ (完)
「オレの望みは、さえの全部を知ること。」
「!ぜ、ぜんぶって…」
「さえ、隠してること、あるよね?」
「!」
オレはいつもの笑顔を見せる。
きっと、さえにはそうは見えてないだろうけど。
「昼にね、さえの友達に話し掛けられてさ。あの子、口軽いよね。いろいろ話してくれたよ」
「そ、それって…もしかして…」
さえの目が潤んできた。
あー反則だよ、それ。
抑えらんないかも。