君と僕の関係 ~ St. Valentine's Day ~ (完)
「あれ?荷物、多いね?」
さえの荷物がいつも以上に多いことに気付く。
あ。もしかして。
オレは期待した。
バレンタインだ、バレンタイン!
「ふみには関係ないよ」
「えー何が入ってんの?教えてよ」
「ダメ。」
「気になるじゃん!」
「ダーメ。教えない」
「えー…」
オレは口を尖らせて、拗ねる。
さえがそんなオレの顔を見て、クスッと笑う。
お決まりの小悪魔笑顔だ。
ヤベェ、かわいい。
オレはこれに弱い。
好きになった弱味だよなぁ。