海の恋人 ~人魚姫×最強総長~ 【上完】



「美香の涙も、笑顔も、“愛してる”の言葉も全部全部嘘だったんだよ!!それから俺はどんな女も嫌いになった。人を愛せなくなったんだ。」


美海は俺の過去をずっと黙って聞いていた。


「亜季さん・・・間違ってますよ・・・」


「は?」



美海がなんでそんなことを言うのか意味がわからなかった。



裏切られたのは俺なのに・・なんで俺が間違ってるんだよ・・


「美香さんの涙も笑顔も言葉も嘘のわけありません!」


「なんでそんなことわかるんだよ?」


「だって、こんな素敵な亜季さんに愛されて、嘘で笑顔や涙を流す女性なんていませんよ!美香さんと同じ女の子だからわかるんです!仮に二股かけられてたとしても何か事情があったんですよ!」


「・・・・」




美海は絶対そうという根拠なんてないのにハッキリと言った。

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