海の恋人 ~人魚姫×最強総長~ 【上完】


「やっぱり美香は何も残しちゃいねえ・・もう帰ろう美海」



「で・・・でも・・」


コンコンッ



その時、ドアがノックされた。



「亜季くん・・・海に行ってみたらどう・・?」



ドアをノックして入ってきたのは由香さんだった。


「海・・・」



由香さんは何か知ってるのかも・・・


「願いの叶う木・・知ってる?」



由香さんがそう言うと亜季さんはハッとして顔を上げた。


「由香さん・・・いろいろありがとうございました!海行ってきます!」


その言葉を聞いて由香さんは微笑みを浮かべた。


「美香はあなたを愛してた」


由香さんは涙を貯めて言った。



「知ってます」


亜季さんは自信いっぱいに言った。



「えっ?」



そして私の手を引いて、どこかに向かって歩き出した。


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