海の恋人 ~人魚姫×最強総長~ 【上完】
「なぁなぁ!これ!これ行こーよ!!!」
光くんは悠さんに雑誌を押し付けていった。
「うーん・・俺に聞かれてもねえ・・。海斗に見せたら?」
光くんは恐る恐るソファで寝ている海斗さんを起こそうとほっぺたをツンツンっと突っついていた。
海斗さんを起こすなんて度胸あるなーって思って私は感心して見ていた。
ただでさえ、起きたばっかりの海斗さんは恐ろしく怖いのだ。
「海斗~!海斗~!もう置いちゃえ!」
光くんは聞こえるか聞こえないかくらいの声で海斗さんの名前を呼んで、とうとう顔に直接雑誌を置いてしまった。