海の恋人 ~人魚姫×最強総長~ 【上完】
「あっ!そうだ!」
陸くんは良い案が思いついたみたいで目の奥を光らせて私に近付いてきた。
「美海~!これ、行きたいよね~?」
陸くんはそう言ってさっきの雑誌を私の目の前に広げて言った。
雑誌の見出しには”灯台恋人祭り”と書かれていた。
「なっ!いいだろ?いいだろ?」
雑誌にはライトアップされた灯台のバックに花火が綺麗に写った写真が載っていた。
「行ってみたいです・・!」
私は灯台と花火の綺麗さに惹かれて行きたいと思わず言っていた。
「やったあああああ!」
まだ行けるとは決まってないのに陸くんは大声をあげて喜んだ。
「じゃあ、行きたいなら俺に協力するよな?な?」
もうなんか断れないな・・
「うっ・・うん」
私はつい答えていた。
「じゃあ・・・って・・・して・・・ながら言って!絶対大丈夫!」
私は陸くんに耳元で言われてチラッと海斗さんを見たが相変わらず寝ていた。
絶対・・失敗するよー・・気持ち悪いだけだよー・・
でも、こんな期待を込められた目を向けられて私は実行する決意をした。