海の恋人 ~人魚姫×最強総長~ 【上完】


「私、自分のことが何もわからないんです…」



わからない、だと?


俺は驚愕さに思わず目を見開いた。



「えっと…名前も、家もわからないの?」



悠も困惑している様だった。



「はい…」



女は今にも泣きそうな声で言った。



こいつ、もしかして



「おい、悠。今すぐ滝さん呼んでこい。」



「あ・・・あぁ、わかった!」



そう言って悠は急いで部屋から出ていった。



< 19 / 313 >

この作品をシェア

pagetop