海の恋人 ~人魚姫×最強総長~ 【上完】
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海の底。
そこには人間達の知らない、美しい人魚の住む国がありました。
その国には誰もに愛されるそれはとても、美しい人魚姫のお姫様が居りました。
お姫様は15歳になった今日までずっと平穏だけれども幸せな生活を送っていました。
しかし、この日を境にお姫様の平穏な日々が崩れていったのです。
お姫様はその日、お母様に突然呼ばれました。
「お母様?突然、どうされたの?」
とお姫様はいつもと違う母の真剣な表情に心配そうに投げ掛けました。
「姫乃、あなた今人魚狩りというものを知ってる?」
お姫様の名前は姫乃と言いました。
そして人魚狩りというのは人魚を捕まえ裏に引き渡してお金を儲けている盗賊の様なものでした。
当然姫乃もその事を知っていました。
「そ…それがどうされたのですか?」
「今、あなたが狙われているの…」
お母様は辛そうに言いお姫様の額に手を当てました。
お姫様はその衝撃的な言葉になにも言うことができませんでした。