海の恋人 ~人魚姫×最強総長~ 【上完】
「じゃあさぁ…この子、家に帰れないってこと?一生!?」
陸くんがそう言ったのを聞いて私は途端に不安になった。
私、この先どうやって、生きていけばいいんだろうか…
「あぁ、そうだ。でもこの子が記憶を取り戻せば別だがな。」
と滝さんが答えた。
チャラリラチャラリラチャラリラ~♪
変な音が流れると共にポケットから滝さんが四角い物を取りだし耳に当てた。
「もしもし、はい、あぁ、今すぐ行く」
ピッ
ボタンを押してそれを閉じた。
「君、これは携帯というもので遠くの人と会話ができるんだ。」
いきなり滝さんは四角い物体について説明をした。
「えっ、そうなんですか…」
「こういう風に一つ一つ教えてあげなきゃいけない。じゃあ俺は仕事があるんで!」
そう言って滝さんは部屋を出ていこうとした。
「その子をどうするかはお前達が決めろ」
最後に振り向いてそう言うと滝さんは出ていった。