海の恋人 ~人魚姫×最強総長~ 【上完】
「美海ちゃん、もう俺達学校行かなきゃならないから・・・・お留守番しといてもらえる?」
悠さんはシャツのボタンを閉めながら言った。
「学校・・・?」
「馬鹿の集まる所。でも行かなきゃいけないんだよねー。今年はもうやばいから・・・・いろいろと」
悠さん達にもいろいろ事情があるようだ。
「心配しないで。あいつもいるから。出てこいよ亜季。」
「ちっ・・・・」
舌打ちが聞こえたかとおもったら物陰から久しぶりに亜季さんが現れた。
相変わらず・・・・機嫌悪いな・・・
「なんで俺がこの女のお守りしなきゃいけねえんだよ」
ドス黒い低い声を部屋に響かせ言った。
「亜季。俺達がいない間、絶対こいつを死んでも守れ。総長命令だ。」
そう言ったのは海斗さんだった。
「ちっ・・」
また、亜季さんは舌打ちをして自分の部屋に戻っていった。