アイムホーム
呼び出されたのはいいけど、俺はどうしたらいいんだろう・・・
そう思いながら、カオルとビールを飲みながらつまみをつまんだ。
「ん・・・それがね、お見合いの話だったの」
恵美香はちらりと俺のほうを見てから言った。
「もちろん、断ってきたんだよね」
フミは恵美香を見つめたまま、何も答えなかった。
「え?嘘でしょ?」
フミは小さく息を吐くと、うつむいたまま答えた。
「少し、考えさせてくれって言った」
俺は指先でつまんだピーナツを取り落としてしまった。
すると、カオルが俺の肩に手を乗せて、あごでくいっと合図をする。
外に出よう
ということらしかった。