アイムホーム
「浩也・・・」
腕の中で初めてそう呼ばれて、心臓が破けるかと思った。
「芙未香・・・」
少しだけ照れながら、俺も名前を呼ぶ。
ゆっくりと視線を合わせ見つめ合うと、芙未香の家までもうあと数メートルの家路を急いで歩く。
ドアの鍵を開け、焦ったように靴を脱ぎもつれるように廊下を進んだ。
その時、玄関にあった男物のウェットスーツがバサリと落ちたけれど
芙未香はもう気にしてはいなかった。
寝室にたどり着くと、焦ったようにキスを交わしお互いの服を脱がせる。
倒れるようにベットにもつれ込むと、電気もつけたまま
愛撫も早々につながりあった。