アイムホーム
「んー、よし、顔もいいし身体も丈夫そうだし、OKよ。よろしくね、ヒロ」
そう言って、目の前の女は立ち上がって手を出してきた。
交渉成立だ。
その場所は「ケータンナー」
沖縄弁で「おかえり」という名前のバーだった。
オーナーはこの女
川名芙未香(カワナフミカ)
年齢は不詳
多分俺の3つ上くらい
肌は小麦色、ストレートにきれいに伸ばした髪も少し茶色い。
でも細くきれいな足首には貝殻のアンクレットが飾られていた。
「あたしもね、沖縄生まれじゃないのよ」
そう言って立ち上がると、決して広くはないキッチンへと入っていった。
「あ、あと、こいつは、知念カオル」
にゅっと突然キッチンから現れた男は、俺よりも10センチはでかい大男だった。
腕も身体もムキムキで、ひげ面
いかにもフットボールの選手にいそうな感じだ。