クレパス
隣の席
それから、ずっと1年高木雄輔に片思いをしていた。
メアドすら聞けずに1年を過ごしたのだ……進展はというと、全くない。ちなみに高木雄輔は私の名前すら知らないだろう。
でも新学期、クラス表を見て、ガッツポーズ。
運良く2年で同クラになれた。
「はよーユズキ♪」
「おはよー、おんなじクラスだったね~!」
「高木クンともね?」
うししとミキが少年のように笑う。
私は唇を尖らし、そっぽを向いた。