俺様ナニ様王子様!?
「おいっ」


不意打ちに少しだけよろけたものの、その逞しい腕であたしを抱き止めてくれた。


「ったく、なんなんだよお前は…」


あたしは腕の中から彼を見上げ、笑顔で告げた。


「当たったの!!」


「なにが」


「『禁断LOVE GAME』のチケット!!!」


あたしは喜びのあまり、ポカンとしてる渉に自分から唇を重ねた。



すぐに離すつもりだったのに、逆に囚われ、


「…ん…っ」


渉がくれる甘くてとろけるようなキスに夢中になってしまう。


そのままベッドに押し倒され、目を開けると、


「で?」


妖しい色気をまき散らした渉が、あたしを余裕気に見下ろしていた。


…意地悪…


てっきりこのままさっきの続きしてくれるんだと思ってたのに…

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