ヤンキー彼氏

「ひどい…寛樹様はあたしの…!!」


「お前のじゃねぇ…こいつのだ」


あたっ…あたしの??


「一発殴りてぇ…」


「ダメだよ!!女の子に手出しちゃダメだよ!」


そしたら寛樹は目を細くして言った。


「じゃあ…お前殴れよ」


は…!?


「殴れるわけないじゃない!!あたしはもう大丈夫だから」


「俺の気がすまねぇんだよ。そんなにアザつけられてるくせに…

何が大丈夫だよ!!しかも、他の男に触られてさ…我慢できねぇよ」


あのね…寛樹………?


その言葉ホントにうれしいよ?


だけどね。人を殴るとか…そんな腐った女にはなりたくない。


それに…


「桜子ちゃんはこんなに腐った子なんかじゃない


あたしは桜子ちゃんを知ってるから…」






< 110 / 129 >

この作品をシェア

pagetop