ヤンキー彼氏

廉side


「……どうしよう」


「ヒロがそばにいれば大丈夫だよ」


「……でもっ……芽衣が………っ」


このとき俺は、友ちゃんはすごく優しい子だなぁって思った。


「……気にすんなよ。

ていうか…泣くなって。」


何でだろう。


俺は、女には興味ねぇはずなのに。


小さい背中を見て、守ってやりたいだなんて思ったこともねぇのに。


抱き締めてやりたいとか思ったこともねぇのに……


俺は………………いつの間にか…………………



友ちゃんを抱き締めていた。




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