ヤンキー彼氏

壁にもたれ掛かってあたしの名前を呼ぶ廉さんがいる。


「芽衣ちゃーん、いねぇの??」

なんだろう……。

「芽衣じゃん!!!!

呼び出しね、神埼くんからの。

いいなぁ…廉さま~」


「え?友!!ちょっと!!」

あたしは友に腕をつかまれ廉さんの元へ連れていかれた。


「お、きたきた。

ヒロさ今機嫌わりぃの。

15対1で喧嘩してさ。

最初は順調にいってたんだけど…

さすがに15人相手すんのは無理だろ?

で、今ソファーで寝込んでる。

あいつ、親友の俺にもなんも言わねぇで喧嘩しに行くからよ」


「そうですか…」

「ってなわけで…俺ら、今からそいつら殺してくるから。」


殺す~!?



< 21 / 129 >

この作品をシェア

pagetop